ゴキゲン中飛車を指された際の身支度
金澤敏明氏が教えるゴキゲン中飛車対策
【※ゴキゲン中飛車の基本的な形(6手目△5二飛まで)】
ゴキゲン中飛車は、将棋の戦法のひとつで、序盤から、飛車を5筋に動かす手ですが、これを指された時の対処の方
法としてベストなやり方が分からないという質問に金澤敏明氏が考える対策方法を教授してくださいました。
穴熊で対策
→上級者にもおすすめ
攻めやすく、玉も安定します。力戦度についてはあまり高くありません。
穴熊はもともと固い策なので、穴熊をふだんから指しなれている上級者の方におすすめの対策です。
7八金型
→中級者向け
用いる方の構想力次第では使える手です。
角交換による両取り狙いに備えた消極的な点も難はありますが、そこそこ玉は安定する場合が多いので、玉の固さで互角に持ち込みたい指し手です。フナ囲いを潰すことができるのでゴキゲン中飛車を致命的にすることができます。
角交換型
→初心者でも
一昔前に流行ったことがあった指し手です。居飛車側から角交換をしていくのが特徴です。
最近では3七銀型が横行していますが、この戦法もかなり有効的です。長期戦になりやすいので注意。
4七銀急戦(二枚銀急戦)
→初心者にもおすすめ
開始直後の一歩得と中央への厚みで仕掛ける戦法。金澤敏明氏も得意とする戦法だそうです。
玉が薄いので嫌う人も多い指し手です。
序盤の攻めの構想が露骨なので、受けに自信があって攻めに自信がない人とってはとてもやりやすい対策になるそうです。
3七銀急戦
→中級者向け
金澤敏明氏の感覚としては最近の若手棋士でこの策を使って対策してくる棋士が増えたそうです。
対局者の出方に応じて戦えるのが最大のメリット。
出方次第では長期戦に運んで優位にもできるので耐久力のある中級レベルの人には向いているようです。
中央を銀2つで分厚くして指したい人にも向いています。
5八金右超急戦
→中級者向け
互いに飛車先を切り合う形になるため、一気に終盤戦に突入する変化がこの形の特徴。したがって、一気に局面を変えたいときに使える急戦策です。ただし金澤敏明氏は苦手らしいです。