「将棋は盤面がなくとも心でできる」その真意とは
金澤敏明氏は常日頃から将棋を脳内シミュレーションすること、つまり将棋脳トレの重要性について論じてくれました。
そもそも、金澤敏明氏の日常を考えると、毎月恒例の親善トーナメントを主軸に、弟子たちとの将棋OB会セミナーの開催、都内で開催されるアマチュアの大会などなど将棋尽くしの毎日。
いったいどこに、脳内トレーニングする体力が残っているというのか気になるところです。
金澤敏明氏が考える脳内将棋のコツ
川越会のオフ会でもよく将棋脳トレという単語が毎度話題になります。
これは読んで字のごとくですが、頭の中でイメージだけで盤面を浮かべ行う将棋のトレーニングのことです。
プロの棋士クラスになると、ほぼ全ての棋士たちが一打一打、盤面上で展開していく指し手をイメージし、突き進めることができるといわれています。
アマチュアでも金澤敏明氏や沢村明憲氏ら伊藤流のOBの人たちになると、かなり強固な将棋脳トレができると断言されていました。
つまり端的な言い方になりますが、強い人は皆、共通して当たり前のように完成度の高い将棋脳トレが実現できているということなんです。
仮に、将棋のスキルに伸び悩んでいて、脳内将棋はあまり得意ではないという人が居るならば、すべきなんです。
金澤敏明氏いわく「将棋に限界はありません。」
伊藤先生の著書「武蔵の風 矢倉編」の序章あたりにも、「将棋は盤面がなくとも心でできる」と書かれているとおり、四六時中トレーニングし続けることができるんです。
金澤敏明氏は将棋脳トレをするうえでひとつポイントとなる勉強法について詰将棋をあげました。
詰将棋は、ただ終盤戦を制するための戦法というわけでもありません。
脳内に盤面を思い浮かべて脳内で駒を動かす鍛錬ができるわけですから、脳内で盤面の全体をイメージするのに大いに役立ちます。
また特に意識せずとも、本番で先読みできる力を養ったり、待機中も脳内で駒を動かしてシミュレーションができたり、定石の手順を脳内で動かしていたりするうちに、知らず知らず読みが正確になっていくということにもつながります。
私も風呂トイレ、日課の整骨院でマッサージをしてもらう時間でさえ、体を休めながら、将棋脳トレを続けるようになりました。
おかげでこの数ヶ月、川越会30代の部で上位に安定して居座れるようになりました。
何も経費は掛かりません。
必要なものはストイックに努力するという心だけです。
興味が湧いてみたという方はぜひ。