金澤敏明氏が銀河戦決勝戦を振り返りポイント解説
金澤敏明氏が今年2016年の5月に開催された銀河戦決勝戦の羽生名人VS谷川棋王の対局を教材に戦術セミナーを開催してくださいました。
まず冒頭、やはり大本命とも言うべきこの2人が順当に勝ち抜いてきたことに対し「早指し戦の中で何が起こるかわからないという中でこのお二人が勝ち残ってきたというのはさすがというより他ない」と賞賛。
さらに金澤敏明氏は「羽生名人のどこで何を繰り出すか分からない魔法のような将棋と谷川棋王の高速の寄せ」が戦術のポイントになると解説。
まずこの対局、先手は羽生名人。後手谷川棋王となりました。
まずは序盤。金澤敏明氏が着目したのは、後手谷川棋王の後手一手損角代わり。
金澤敏明氏「両名ともにこういった展開は慣れてはいるはずですが、普通は後手が一手損、瞬間的には2手遅れる場面もあるので駒組みが遅れるというリスクはあっても十分に戦えるという想定のもと指していると思われます」と解説。
この対局、お互いが腰掛銀を目指しじっくりとした戦いが予想された戦いでした。
谷川名人が3九銀を指した場面。羽生名人は飛車を下げました。
金澤敏明氏はこの場面、3三銀を蹴りたかったはずなのですが、難しい選択を迫られ緊迫していたと解説。
羽生名人のほうが手の作り方がやや強引に感じられたのだそうです。
終盤、先手の羽生名人がと3一銀と打った場面で後手の谷川棋王が投了となった場面。
金澤敏明氏は「まさに金無し将棋に受けて無しの場面でした」と解説。
「金があれば3二金と指して受けるんですがまぁ他に選択肢があるとすれば4一銀」との見解を示しました。
結果、101手、羽生名人の勝利となった対局を振り返り解説いただきました。
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